非エンジニア羊飼いがAIで曲を作って世界配信するまで【Suno×DistroKid】

🐏羊と畜産

北海道で羊を飼育している私の曲が、いまSpotifyやApple Muscで世界中に流れています。

……と書くと、音楽家か何かに聞こえるかもしれませんが、違います。楽譜も読めなければ、楽器も弾けません。さらに音痴。

それでも、AIを使ったら「作曲」から「世界配信」までできてしまいました。作ったのは【42曲7月17日現在/羊をテーマにした曲】です。実際に配信している曲がこちら👇

白い羊へ by キリタル
Stream and Save 白い羊へ - Distributed by DistroKid

この記事では、私がSunoとDistroKidという2つのサービスを使って、曲を作って世界に配信するまでの全部を書きます。かかったお金も、つまずいた所も、正直に残します。「気になるけど、自分には難しそう」と思っている、かつての私みたいな人の役に立てればうれしいです。

そもそもSunoとDistroKidって何?(30秒でわかる)

最初に、今日出てくる2つの名前だけ、かんたんに説明させてください。むずかしい話はしません。

Suno(スノ)=AIで曲を作ってくれるサービス
「こんな雰囲気の曲がほしい」と言葉で伝えると、AIが歌もメロディも作ってくれます。楽器も楽譜もいりません。私がやったのも、文章を打ち込んだだけです。

DistroKid(ディストロキッド)=作った曲を世界のお店に並べてくれる代行サービス
ふつう、SpotifyやApple Musicに自分の曲を置くには、レコード会社との契約が必要…というイメージがありますよね。でもDistroKidを使えば、個人でも自分の曲を世界中のストアに配信できます。いわば「配信の代理店」です。

つまり、
Sunoで作る → DistroKidで届ける
この2ステップだけで、「羊飼いの私」が「世界配信しているアーティスト」になれた、というわけです。

それでは、実際にやった順番で見ていきましょう。

【体験】Sunoで曲を作ってみた&私の失敗談

まずはSunoで曲づくりから。

「言葉で伝えれば曲ができる」と書きましたが、正直、最初はその”言葉”をどう書けばいいのか分かりませんでした。曲の指示なんて、羊飼いにはなじみがありません。

そこで私がやったのは——その指示(プロンプト)自体を、別のAIに作ってもらうことでした。
「こういう雰囲気の曲がほしい」とふだんの言葉でAIに相談して、出てきた文章をそのままSunoに貼り付ける。AIで作った言葉で、AIに曲を作らせたわけです。音楽の知識ゼロでも、これならできました。

実際には、「どうして羊の毛はあたたかいの?って歌詞を作って」とお願いしました。

出てきた曲を聴いて、イメージと違えば作り直し。何回かくり返して、「これだ」という1曲ができました。

実際の配信曲👇

あたたかさの理由 by キリタル
Stream and Save あたたかさの理由 - Distributed by DistroKid

⚠️ ここで大事な注意:無料プランは配信できません
ひとつ、最初に知っておいてほしいことがあります。
Sunoの無料プランで作った曲は、お店に出して収益を得ること(商用利用)ができません。 配信したいなら、有料の「Proプラン」以上が必要です。
ここを知らずに無料で作り込んでしまうと、あとで困ります。「配信するつもりなら、最初から有料プラン」——これは覚えておいて損はありません。私も無料で作ったものは後から作り直しました。
自身で楽しむ分なら無料で全然OK

💸 私の失敗:月払いのつもりが、年払いになっていました
ここで正直に告白します。
支払いのとき、私は「月払い」のつもりでボタンを押したのに、あとで確認したら「年払い」になっていました。
あわてましたが、よく考えれば、これらのサービスはそもそも年ごとの契約が基本のものもあります。結果として一気に1年分を払う形になったので、申し込むときは「月払い/年払い」のどちらを選んでいるか、金額をよく見て決めてください。 私みたいに”あれ?”とならないように。

【体験】DistroKidで世界配信してみた

曲ができたら、次はいよいよ世界配信。DistroKidの出番です。

登録は英語の画面でしたが、案内どおりに進めれば感覚で押していけました。曲のファイルをアップロードして、曲名やアーティスト名を入れて、配信したいお店(Spotifyなど)を選ぶ——大きな流れはこれだけです。
配信までには数日かかりますが、審査が通れば晴れて音楽家デビューです。おめでとうございます!


わからないところがあったらスクショしてAIに「ここわからないから教えて」というと解決できる場合もありました。

AIで作った曲でも、配信して大丈夫?

ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれません。
「AIで作った曲を、お店に出していいの?」

私も配信前に同じ不安がありました。でも実際にやってみて、Sunoで作った曲もちゃんと審査を通って、問題なく配信されました。 ネットを見ても、AIで作った曲を配信している人はたくさんいます。

ただし、いくつか気をつける点はあります。

Suno側の利用規約やプラン(有料かどうか)を守ること
Distrokid配信時、これはAIで作られた楽曲ですか?と聞かれる項目があります。
こちらは必ずチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。あとは「作曲者」などの表記は、サービスの案内に沿って正しく入れること
このあたりはルールが変わることもあるので、配信前に公式の最新情報を一度確認しておくと安心です。とはいえ、「AIだから出せない」ということはありませんでした。

かかったお金

サービス役割私が払った額
Suno(Proプラン・年払い)曲を作る14,400円
DistroKid世界に配信する4,124円
合計18,524円

月払いのつもりが年払いになった件(前述)で、Sunoは一気に1年分。金額はプランや時期で変わるので、申し込み画面で必ずご確認を。
正直、思っていたよりお金はかかりました。でも「レコード会社もなし、音楽の知識もなしで、自分の曲が世界のお店に並ぶ」ことを考えれば、私はやってよかったと思っています。

そして、一番うれしかったこと

実は、悲しい気持ちで作った曲を配信しました。羊のことで悲しいことがあって、その気持ちを歌にしたのです。
歌詞では、何があったかをあからさまには書きませんでした。 ただ静かに、悲しい曲にしただけ。

それなのに——聴いてくれたフォロワーさんが、「羊さんに何かあったの?」と気づいてくれたんです。
はっきり言葉にしなかったのに、伝わる人にはちゃんと伝わる。AIで作った曲でも、そこに込めた気持ちは、ちゃんと誰かに届くんだ——。そう分かったとき、本当にうれしくなりました。

AIで曲を作る、と聞くと「機械っぽい」と思うかもしれません。でも、何を歌にするか・どんな気持ちを込めるかは、作る人しだい。羊飼いの私の毎日が、そのまま曲になって世界に流れている。 これが、やってみて一番の発見でした。

さいごに


楽譜も読めない、楽器も弾けない羊飼いでも、AIで曲を作って世界に配信できました。かかったのは、少しのお金と、「やってみよう」という気持ちだけです。

「気になるけど、自分には難しそう」と思っている人へ。かつての私がそうでした。もし一歩ふみ出すきっかけになれたら、うれしいです。

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