皆さんもよく知るラッコ。それが今後日本では見れなくなっちゃうかも‥
ラッコとはイタチ科最大の動物で、よく貝を持ってるイメージがありますよね。
かわいらしい見た目で、人気も高い動物ですが、なぜ動物園から姿を消してしまったのか。
ラッコがいなくなったわけ
ピーク時には122匹も飼育されていましたが、2025年時点で2匹のみ
2025年1月にオスが亡くなり、残っているのはメス2匹だけ、しかも高齢なので繁殖は絶望的
水族館では、繁殖と子育てのむずかしさが原因みたい、これはあるあるですね。繁殖ってほんと難しいんですよ。そもそも相性が悪いとアウト。結構皆さんオスとメスを一緒にしておけば繁殖できると思われがちですが、全然ですよwヒトと一緒で好き嫌いがあるんです。
私が飼育員やってるときにカピバラの繁殖に挑戦したことがあるんですが、見事に失敗。メスが3頭いる状況だったので、他の動物園からオスを交換していただいたんですが、相性が悪くメスにいじめられる日々‥追いかけまわされてストレスで体調も悪くして泣く泣く断念。ですがその子(オス)は人なれしてたんでふれあい広場で人気者になりました。
珍しい動物だと替えも聞かないので相性が悪いだけで詰んでしまう状況。飼育員泣かせです。
子供が生まれても、育児放棄しちゃう親が多いのも動物園ではよく見ます。そうなると飼育員が親代わりになるのですが、問題なのはミルク。その動物専用のミルクはまずありません。大体使われるのが牛用ミルク、猫用ミルク、犬用ミルクですかね。でも成分が違うのですぐにおなかを壊します。赤ちゃんの下痢は最悪な状態へ直結するので、成分を調整したり回数を増やして少量ずつ与えたりと飼育員の努力が愛情となってあふれています。もし、動物園で「人工保育で育ちました。」という看板を見かけたら飼育員さんを褒めてあげてください。もちろんちゃんと育った赤ちゃんも。
人工保育の現場で飼育員と赤ちゃんの相性が合うと素敵ですね。
日本でみられるのは鳥羽水族館
数ある水族館でみられるのは鳥羽水族館のみ、あとは北海道の霧多布岬で野生をみるしかありません。ですが、野生でも高病原性鳥インフルエンザにかかって死亡したりシャチに襲われるなどでみられる確率は低そうです。ラッコなのに鳥インフルエンザにかかるという意外さ。これは私も初めて知りました。
鳥羽水族館にいる2匹も高齢なので、いつかは見れなくなります。ワシントン条約もあるので輸入もできません。日本のラッコは消えてしまうのです。悲しい限りです。だから近くに行く機会があったら見に行ってくださいね。鳥羽水族館には他にもジュゴンやセイウチなどの海獣もいるので好きな方はぜひ。
ラッコが登場する作品は??
生のラッコが見れなくなってしまうかもしれませんが、安心してください、ラッコが登場する漫画があります。「ぼのぼの」です。いがらしみきお著者の作品で、ラッコのぼのぼの、シマリスくん、アライグマくんの3人組のほのぼのした内容の漫画です。他にもスナドリネコ、フェネックギツネ、クズリなどマイナーな動物が登場します。あとは「しまっちゃうおじさん」が有名なキャラになります。
アニメ化もしており(新旧あります)、汗の独特な効果音、シマリスくんの「いじめる?」からのアライグマくんの「いじめてやる」が個人的に好きなところです。見たことない人はdアニメストアで見れますので是非見てください。
まとめ
かわいらしい見た目の人気者であるラッコが日本の水族館や日本近海の野生で見られなくなってしまうかもという内容でした。
①水族館での繁殖のむずかしさ、高齢でしかもメスのみという状況
②野生での伝染病の感染、大型捕食動物の影響
動物園、水族館の役割の一つに種の保存があります。今まで当たり前に見れていた動物が消えてしまうのはさみしいものです。いつかラッコがデータでしか見れなくなってしまう前に、本物をみてその種の特徴を脳裏に焼き付けておきたいものです。
コメント