地域おこし協力隊と学ぶ、生後1日後からの管理方法

無事に羊の出産が終わると、ほっと一安心…と言いたいところですが、本当の勝負はここから始まります。

生後7日間は、子羊の生存率を大きく左右する最も重要な時期です。

初乳はきちんと飲めているか、体温は保てているか、元気に立ち上がれているか。ほんの小さな異変が命取りになることもあります。

だからこそ、この1週間は「かわいい」だけで終わらせず、冷静な観察と管理が必要です。今回は、生後7日目までに必ず押さえておきたい飼育管理のポイントを解説します。

  • 初乳と哺乳       重要項目
  • 低体温、元気の良さを  毎日観察
  • 衛生、事故防止     環境管理

畜産は1日にしてならず、頑張って知識をため込んでいきましょう。

初乳と哺乳

出生後の母親のミルクは初乳と呼ばれます。これには母親が持つ免疫の移行と強化。初乳を飲むことで生存率が上がります。

初乳不足=免疫不足 ここで差がつきます。

初乳後は通常の哺乳へと移っていきます。注意するのはエア飲み。

乳首をくわえても飲んでいない場合があります。

  • のどの動きはどうか
  • のみ音が出ているか
  • 口周りにミルクがついているか
  • 母乳は出ているか

1日に数回確認できるといいですね。哺乳ができていないと判断した場合は人工哺乳へ切り替えましょう。

元気ですかーー

子羊で怖いのが、低体温

確認方法は口に指を入れて冷たいか暖かいか。冷たければ体温が37℃以下に下がっているので加温が急務になります。

加温には、暖房室へ移動、赤外線ランプの設置、40℃程度の温浴が有効になります。

温浴の場合、ビニールで体を包み体が濡れないようにしましょう。

元気があるか、ないか。もチェックには重要になります。ぐったりしてないか、立つ力はあるかを見てみましょう。観察するたびに横になっていると注意してあげましょう。寝ているだけという場合もあるので毎日の観察が重要。

下痢や脱水はないか、ミルクの温度が低かったり、濃度が薄かったり濃すぎたりすると下痢になりやすいです。下痢になると脱水にもつながるので、下痢を見つけたらミルクに整腸剤を入れるなどの対策をしてあげましょう。

「昨日と違う」に気づけるかが勝負。

衛生・事故防止

子羊の状態チェックも欠かせません。へその緒の状態(化膿や脱腸の兆候)、けがの放置は死亡率も増加します。

個室へ移動した場合、不慮の事故もあるので注意が必要です。飲水金具に体がハマっていた場合もありました。どうしたらこうなるの??ってことがよく起こるので、やはり観察は重要。

敷料を清潔に保つ(下痢の放置)、飲水の交換、個室の場合スキマ対策。不慮の事故で死亡するのを防ぐために個室準備や日々のメンテナンスもやっていきましょう。

生後1週間は環境の影響が直撃します。

まとめ

生後1日目から約7日目までの飼育管理について解説しました。

出産が終わっても、本当の勝負はここから。生後7日間は子羊の生存率を左右する重要な時期です。最優先は初乳と哺乳の確認。免疫を得る初乳が不足すると弱くなります。のどの動きや飲み音を必ずチェックしましょう。

次に低体温と元気の確認。口の冷たさやぐったり感は危険信号。下痢や脱水にも注意します。さらに、へその状態や敷料の清潔保持、事故防止など環境管理も徹底。

「昨日と違う」に気づけるかが鍵になります。

生後7日間は、子羊にとって一生に一度しかない大切な時間です。私たちの小さな確認や一つの判断が、その命の未来を左右します。かわいいと感じる気持ちは大切。でもそれ以上に、「守る責任」があることを忘れてはいけません。

うまくいかなかった経験も、失った命も、すべてが次への学びになります。しゃべれない羊たちは、結果で私たちに教えてくれます。

だからこそ、知識を増やし、観察力を磨き、昨日より一歩前へ進む。その積み重ねが、命を守れる農場をつくります。頑張っていきましょう‼

参考文献:めん羊・山羊技術ハンドブック

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